外壁材として人気のALCパネル、どんな特徴がある?

外壁材として使われることが多いALCパネルは、高温かつ高圧で蒸気養生処理をされた軽量の気泡コンクリートをパネル状に成型したものです。原料には生石灰やセメント、発泡剤としてアルミ粉末などが使われています。

今回はALCパネルについてお話していきたいと思います。

ALCパネル特徴

1. 強固でも軽量

ALCパネルの特徴は、コンクリートと同様の強度を持ちながら重量が約4分の1程度と軽量なことです。これによって施工性が高まるだけでなく、地震などの揺れによって受ける建物への負担を軽減できます。

2. 耐火性が高い

ALCパネルに使われている原料は不燃材質で、成形されたパネルも火に強い不燃性です。万が一火災が起きた場合にも、有毒なガスや煙は出ません。これは住む人にとって大きな安心感となります。

3. 断熱性が高く屋内は快適

ALCパネルは全体に細かい気泡が入っており、この気泡が高い断熱性を実現します。断熱性は一般的なコンクリートと比較して10倍と高く、室内の冷房や暖房の効率が良くなってランニングコストを抑えられます。

4. 耐久性が高く長持ち

ALCパネルは、内部に鉄筋マットやスチール金網などが補強材として入っています。このため強度が高く、耐久性の面でも優秀です。適切なメンテナンス方法を定期的に行うことで、他の外壁材よりも長期耐用が可能です。

ALCパネルは、防水性の高い外壁塗装剤と組み合わせることによって、より大きな相乗効果を発揮します。

外壁材として使用されるALCパネルは、施工方法が他の外壁材と比較してプロセスが長いというデメリットはあるものの、多くのメリットが期待できます。住宅材の質で選ぶなら、ぜひALCパネルも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。