外壁塗装を考えるとき、「実際にどんな作業が行われるのかしら?」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。とくに見積もりを取る前には、工事の流れや工程を知っておくことがとても大切です。
なぜなら、あらかじめ知識があれば、業者の説明を正しく理解できたり、不要な工事に気づけたりするからです。
この記事では、外壁塗装の基本的な工程をわかりやすく解説し、それぞれの作業で押さえておきたいポイントもお伝えします。初めて外壁塗装をする方でも安心して読んでいただける内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
1:外壁塗装の全体の流れを把握しよう
外壁塗装は、ただ塗料を塗るだけではありません。実はいくつもの工程を順番に丁寧に進めていく作業なのです。まずは、全体のおおまかな流れを知っておきましょう。
一般的な外壁塗装の工程は、以下のようになります。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 現地調査・見積もり | 外壁の状態確認・費用提示 |
| 契約・打ち合わせ | 工事内容/工期の決定 |
| 近隣挨拶 | トラブル防止 |
| 足場設置 | 高所作業のために必要 |
| 高圧洗浄 | 汚れ・旧塗膜除去 |
| 養生 | 塗料が付かないようカバー |
| 下地処理 | ひび補修・コーキングなど |
| 下塗り・中塗り・上塗り | 3回塗り工程 |
| 点検・確認 | 仕上がりチェック |
| 足場解体 | 清掃・引き渡し |
このように、10工程ほどの流れがあります。これらを約1〜2週間かけて行うのが一般的です。天候によって多少ずれることもありますが、急いで終わらせるような工事は避けたほうが安心です。
たとえば、近隣へのご挨拶を怠ると「突然工事が始まってびっくりした」とトラブルになることもあります。
また、塗装前の高圧洗浄や下地処理を丁寧に行わないと、塗料がすぐに剥がれてしまう原因になるのです。
外壁塗装では、どの工程も手を抜けない大切な作業です。見積もりをお願いする前に、これらの流れを理解しておくだけでも、「この業者はちゃんとしているな」と見極める目が養われます。
2:見落としがちな「高圧洗浄」の重要性
外壁塗装の中で「ただ水をかけているだけに見える」工程が高圧洗浄です。ですが実は、この作業こそが塗装の仕上がりと耐久性に大きく影響する大切なステップなのです。
▼ 「高圧洗浄で落とすもの」
-
汚れ
-
カビ・コケ
-
ホコリ
-
古い塗膜
▼ 「不十分だとどうなる?」
-
塗料の密着不足
-
数年で剥がれる可能性
-
仕上がりのムラ
▼ 「洗浄時の注意」
-
洗濯物は外に干せない
-
大きな作動音 → 近隣への配慮必須
-
水しぶき対策の養生が必要
高圧洗浄は、単なる掃除ではなく「塗装の土台づくり」。
この作業を丁寧に行ってくれる業者は、塗装にも手を抜かない傾向があります。見積もり時に「洗浄時間はどれくらいかかりますか?」と聞いてみるのも、良い業者を見分けるポイントになりますよ。
3:塗装の仕上がりを左右する「下地処理」とは?
外壁塗装で美しい仕上がりと長持ちを実現するには、「下地処理(したじしょり)」という工程が非常に重要です。この作業を丁寧に行うかどうかで、塗料の密着性や耐久性が大きく変わるからです。
下地処理の主な内容
下地処理とは、塗装をする前に外壁の状態を整える作業のことです。具体的には以下のような作業があります。
- ひび割れ(クラック)の補修
- 古い塗膜の除去
- コーキング(シーリング)の打ち替えや増し打ち
- サビの除去や金属部分のケレン作業
たとえば、外壁に小さなひびが入っている場合、そのまま塗装してしまうと数年以内に雨水が入り込んで劣化が進んでしまうことがあります。
コーキング部分も、古くて硬くなっている場合はすべて取り除いて新しいものに交換するのが望ましいです。
なぜ下地処理が見積もりに影響するのか?
下地処理は、家の状態によって必要な作業が大きく異なります。そのため、しっかりと現地調査をした上で見積もりに反映されているかが重要です。
もし見積書に「下地処理」についての記載がない、あるいは極端に安く見える場合は、必要な処理を省いている可能性もあります。「費用が安いのは嬉しいけれど、手抜き工事では困る…」という不安があるなら、この下地処理の内容を確認するのが安心への第一歩です。
こんな業者なら安心
「コーキングは打ち替えか増し打ちか」を説明してくれる
「ひび割れの補修方法」を具体的に話してくれる
作業前と後の写真を見せてくれる
このように、下地処理は見えにくいけれど非常に大事な作業です。ここを丁寧にしてもらうことで、塗装の美しさと持ちの良さが格段に変わってきます。
4:「塗装工程」の3回塗りって何?下塗り・中塗り・上塗りの役割
外壁塗装でよく耳にする「3回塗り」。この言葉を聞くと、「そんなに塗る必要があるの?」と思われるかもしれません。しかし、この下塗り・中塗り・上塗りという3工程をしっかり守ることが、塗装を長持ちさせる秘訣なのです。
| 工程 | 役割 |
|---|---|
| 下塗り | 外壁と上塗り塗料を密着させる土台 |
| 中塗り | 色・厚みを整える |
| 上塗り | 美観と耐久性の最終仕上げ |
3回塗りをしないとどうなる?
たまに、安さを売りにしている業者の中には、「2回塗りで済ませる」「中塗りと上塗りを同じ塗料で一気に塗る」といったケースも見られます。
こうした施工では、耐久性が落ち、数年で色あせや剥がれが起きやすくなってしまうのです。
見積もりをもらったときには、「3回塗りされていますか?」と確認しておくと安心です。
きちんとした業者は、各工程の内容をきちんと説明してくれます。
5:見積もり前に確認したい「養生」と「足場設置」の意味と大切さ
外壁塗装の工事で「養生(ようじょう)」や「足場の設置」といった言葉を聞くと、「それって必要なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、この2つの工程は安全で丁寧な塗装を行うために欠かせない作業です。
養生(ようじょう)とは?
養生とは、塗料が付いてはいけない場所を保護するためにビニールやシートで覆う作業のことです。たとえば、以下のような部分に養生を行います。
- 窓やサッシ
- 玄関ドア
- 庭の植木
- 車やエアコンの室外機
この養生をしっかり行うことで、塗料の飛び散りによる汚れを防ぐことができ、美しい仕上がりが実現します。
また、窓をすべて養生する期間は、数日間窓を開けられないこともあるので、事前に知っておくと安心です。
丁寧な業者は、養生にも時間をかけて、まっすぐキレイに貼るので、工事の品質が養生で見抜けるとも言われています。
足場の設置の役割とは?
一方、「足場(あしば)」とは、作業員が安全に高所作業を行うために設置する仮設の足元構造物のことです。外壁塗装では、高さのある壁や屋根にも均一に塗装するために、足場は必須です。
また、足場があることで作業員が安定して作業できるため、ムラのない丁寧な塗装が可能になります。
無理な体勢で塗ると、塗り残しや塗りムラの原因になるからです。
足場の設置費用は見積もりの中でも大きな割合を占めるため、「これは必要なの?」と思う方もいらっしゃいますが、安全性と仕上がりを考えると絶対に省いてはいけない工程なのです。
ここもチェックポイント!
- 養生期間中に窓を開けられるかどうか
- 足場の設置日と撤去日
- 近隣への騒音や通行の影響
これらの情報を事前に丁寧に説明してくれる業者なら安心して任せられます。
6:工事完了後の「点検」と「引き渡し」で確認すべきこと
外壁塗装の工事が終わったら、「これでひと安心」と思いたくなるものですが、最後の点検と引き渡しがとても大切なステップです。ここでしっかり確認を行うことで、「思っていた仕上がりと違う…」といった後悔を防ぐことができます。
完了点検で見るべきポイント
塗装工事の完了後、施工業者は「完了点検」を行います。この点検では、以下のような内容をチェックします。
- 塗りムラや塗り残しがないか
- サッシや窓ガラスに塗料が付着していないか
- ひび割れの補修がしっかりされているか
- 養生の撤去が丁寧に行われているか
この点検は業者だけが行うものではなく、お施主様(家主)も一緒に確認するのが一般的です。実際に塗装された部分を自分の目で見ることで、納得感が得られますし、気になるところがあればこのタイミングで指摘できます。
写真でのビフォー・アフターも確認を
信頼できる業者は、工事前・工事中・工事後の写真を残しており、それを一緒に見ながら説明してくれることが多いです。とくに下地処理やコーキングの打ち替えなど、目に見えにくい部分は写真で説明されると安心できます。
「このひび割れは、こう直しましたよ」「この部分は補修してから塗っています」など、一つひとつ丁寧に説明があると、工事内容に納得できるはずです。
引き渡しと保証書の受け取り
点検が完了し、不具合がなければ「引き渡し」となります。このとき、保証書や工事完了報告書が渡されるのが一般的です。保証期間は業者によって異なりますが、5〜10年程度が多く、内容をしっかり確認して保管しておきましょう。
この保証書があることで、万が一数年以内に不具合が出たときにも対応してもらえるので、とても大切な書類です。
最後の確認は「納得できるまで」
何よりも大事なのは、「自分自身が納得できるまでしっかり確認すること」です。少しでも不安や疑問があれば、遠慮せずに質問しましょう。丁寧に対応してくれる業者なら、きっと親身になって答えてくれるはずです。
7:まとめ|外壁塗装の工程を知って、納得のいく塗り替えを
外壁塗装は、仕上がりと耐久性を高めるために、足場設置・高圧洗浄・養生・下地処理・3回塗り・点検といった多くの工程を丁寧に行う必要があります。
とくに高圧洗浄や下地処理、3回塗りは長持ちのための重要なポイントです。
見積もりを取る際は、各工程がきちんと記載されているか、説明が丁寧か、工事写真や保証書があるかを確認しましょう。
外壁塗装は10年に一度のお手入れです。正しい知識を持ち、信頼できる業者に依頼することで、安心して長く住まいを守ることができます。
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